私~父との再会~こんな私はあなたにはどんな風に写るでしょうか? 能天気な『私』の波乱万丈な人生。 *************************************************** 学級会が開かれて以降、私がボスをぶったたいた事もありいじめは激減し、友達もすこしづつだが増えていった。 卒業式まであと数ヶ月というある日、 「れいこちゃん、今日お父さん来るんだって。学校終ったら早く帰ってくるのよ。」 母からの言葉に 玄関を開けた母。「ただいまぁ」家の中から「おかえり」と声がする。聞きなれない男の人の声。 そこに父の姿はなく、見知らぬ男の人が笑顔で「おかえり」と言っていた。 *** 私たち姉妹が山口で過ごしていた間に何が起こったのか子どもの頭で必死に推測した。 母からの説明は一切なく、この状況を自分の推測で納得し受け入れるしかなかった。 父が心配だった。 *** 何が何だかわからぬまま、私のまた新しい生活が始まった。 小学6年の2学期からの転入。大阪という都会からの転校生。 小さな島の子どもたちは好奇の目で私を見るのだった。 「ええかっこしぃやな」「えらそぶってんな」陰口からどんどんエスカレートし、いじめになっていった。 体操服がゴミ箱に捨ててあったり、給食のパンをわざと落とされたり、話しかけても無視されたり。 小さないじめを毎日毎日繰り返す子どもたち。 ある日、いじめの中心的な男の子と同じ掃除当番になってしまった。 嫌やなーと思いつつ箒で床を掃いていたら、いつものようにいじめが始まった。 体が私の3倍くらいある、大きな男の子。威圧的に私をにらみながら頭や体をこづいてくる。 私の我慢も限界に達していた。持っていた箒で思いっきり男の子をたたいてしまった。 そばに居た子供たちは騒ぎながらいっせいに散っていった。 男の子の額から血が出てきた。3倍もある大きな体が右へ左へ向いて半泣きの状態。 そこへ子どもから知らせを受けた先生が飛び込んできた。 「何をやってんねん!!」 男の子は保健室に連れていかれ、残った私は先生にこっぴどく叱られた。 事情を知らない先生に、事の成り行きと今までのいきさつを説明しながら私は悪くないって訴えたのはいうまでもない(笑) 先生もわかってくれて、その日学級会が開かれた。議題は「いじめについて」 <<つづく>> |